スマホの最低利用期間と短期解約の扱い 各社のルール

スマホ回線の「最低利用期間」と短期解約の扱い ― 各社公式ルールの読み方(2026年9月版)

主要9ブランドの公式ページを2026年9月8日に確認した範囲では、現行プランに「最低利用期間」として解約を制限する定めの記載はありません。ただし2024年以降、契約から1年(12か月)以内の解約に契約解除料を課す会社が相次ぎ、2026年7月1日にはソフトバンク系3ブランドも加わりました。

金額は最大1,100円(税込)で、負担で効くのは解除料より端末購入プログラムの返却期限と事務手数料です。

2026年6月以降の契約条件の変更点は、各社・総務省の公式発表をまとめた記事でも確認できます。

早見表:1年以内に解約したときの契約解除料

会社・ブランド1年(12か月)以内の解約時の契約解除料(税込)対象になる契約時期解除料がかからない場合
ドコモ1,100円(月額1,100円未満のプランはプラン月額と同額)2025年7月1日以降の新規契約(個人名義。MNP新規を含む)8日以内キャンセル/ハーティ割引適用回線/ちかく専用プラン
ahamo1,100円2025年7月1日以降の新規契約(MNP新規を含む)。契約締結日から起算して1年(365日)以内の解約が対象。2025年3月1日〜6月30日の新規契約は、利用実態または同一名義の他回線の解約履歴も条件(詳細は公式FAQ)1年(365日)を過ぎてからの解約(公式FAQの原則は「解約金はかかりません」)
au/UQ mobile1,100円(期間限定割引を除く割引後の月額料金が1,100円未満ならその額)2025年10月1日以降の新規契約au・UQ mobile・povo間の番号移行/8日間キャンセル/スマイルハート割引適用回線
povo2.0定めの記載なし(2026年9月8日に公式ページで確認)――
ソフトバンク385〜1,100円(解約申込時のプラン別。基本プラン(音声)+主要データ定額は1,100円)2026年7月1日以降の新規契約・のりかえワイモバイル・LINEMOへの番号移行/8日間キャンセル
ワイモバイルシンプル3 S・Mは858円、シンプル3 L・Pocket WiFiプラン2は1,100円2026年7月1日以降の新規契約・のりかえソフトバンク・LINEMOへの番号移行/8日間キャンセル
LINEMOベストプランは990円、ベストプランVは1,100円2026年7月1日以降の新規契約・のりかえソフトバンク・ワイモバイルへの番号移行/8日間キャンセル
楽天モバイル最強プラン・同(データタイプ)は最大1,078円(プラン料金の月額最低利用金額1カ月分)、最強U-NEXTは1,100円2025年4月1日以降に申し込み・利用開始初期契約解除/譲渡・承継等のやむを得ない事情

解除料は最大でも1回1,100円です。分かれ目は金額ではなく、「1年」の数え方と端末代の残り方です。楽天モバイルへの乗り換えなら、対象外条件と初期費用を先に確認してください。楽天モバイルの申し込み前チェック項目を見る

「1年」の起算点は会社ごとに違う

ahamoは契約締結日から起算して1年(365日)、ドコモは公式表記で「短期間(1年以内)」、au・UQ mobileは契約から1年以内です。ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMOは回線提供開始月から12か月以内に解約を申し込んだ場合です。楽天モバイルは回線の利用開始日から1年で、プラン変更時は変更前の利用開始日が起算日になります。基準が混在するので、契約日と開通日の両方を控えてください。

上限が1,100円でそろう理由

総務省は、2019年10月以降の主要携帯各社の新料金プランについて違約金の上限を1,100円としています。根拠となるガイドラインは、違約金等と特定経済的利益の合計額の上限を1,000円(税抜)、違約金等の定めに係る期間の上限を2年と定めており、1,000円に消費税を加えた1,100円が各社の最大額と一致します。端末値引き等の上限も4万円(税抜)とし、対照価格が2万円超8万円以下の端末は別の計算としています。

事務手数料は「どこから入るか」で変わる

会社・ブランド新規契約の事務手数料(税込)公式に明記されている補足
ドコモWEBは無料、店頭は4,950円2025年9月5日に店頭を3,850円から改定。解約手続きの事務手数料も無料
ahamo無料新規・乗り換えともに無料
au/UQ mobileオンラインは3,850円、店舗は4,950円My au・au Online Shop・UQ mobileオンラインショップが3,850円
povo2.0公式の記載は「累計6回線目以降は1回線3,850円」のみ(5回線目までの手数料は公式ページで確認)同一名義5回線(過去1年以内の解約済み・キャンセル済み分を含む)を超える累計6回線目以降が対象
ソフトバンクオンラインショップは3,850円、それ以外は4,950円他社へのMNP転出手数料はかからない
LINEMO3,850円MNP転出手数料は無料。ソフトバンク・ワイモバイルへの番号移行は3,850円。3,850円が無料になる「契約事務手数料無料キャンペーン(2026年8月4週目開催)」は申込期間2026年8月24日〜9月6日の回で受付を終えており、同じページには2026年9月7日から被紹介者向けに同等のキャンペーンを予定する旨が告知されています(開催回ごとに条件が変わるため、申し込む時点の回の条件をご確認ください)
楽天モバイル累計4回線目までは無料累計5回線以上は2025年11月19日より1回線3,850円(累計は2020年4月8日以降に契約したすべての回線で、解約済みの回線も含む)

短期解約で負担が大きくなりやすいのは端末購入プログラム

ドコモの「いつでもカエドキプログラム」は残価設定型24回の分割払いで、23か月目までに返却し所定の利用条件を満たすと24回目(残価)の支払いが不要になります。返却しなければ支払期間が49か月(47回)に延びます。回線契約がなくても加入でき、回線解約後もdアカウントがあれば利用できます。2026年3月5日以降に加入した場合は、原則として利用申込時にプログラム利用料がかかります。auの「スマホトクするプログラム+」は特典に13カ月以上の利用が必要で、購入後13カ月目〜25カ月目の回収が対象です。ソフトバンクの「新トクするサポート」(受付期間2021年9月24日〜2025年10月16日)は、購入日が属する請求月を1か月目として25か月目、早トクオプション適用ありの場合は13か月目から特典を受け付けます。現在受付中の「新トクするサポート+」の条件は公式ページで確認してください。

楽天モバイルの「買い替え超トクプログラム」は48回払いで、25カ月目以降の返却により残債が不要になります。25カ月未満の解約は残債の一括支払いが必要で、回線を解約してもプログラムの支払いは続きます。解除料が1,100円でも、端末を12か月ほどで手放せば返却特典の条件を満たさず端末代が残ります。

契約解除料では「短期解約の繰り返し」が条件から外れた

契約解除料が新設された当初、ドコモとauは「繰り返しの短期解約」を請求条件の一部として明記していました。その後の改定でこの条件は外れ、ドコモは2025年7月1日以降に個人名義で新規契約した回線、au・UQ mobileは2025年10月1日以降の新規契約について、1年以内に解約したかどうかで判定する形になっています。改定日より前に契約した回線には当時の条件が残り、8日以内キャンセルなどの対象外条件も別にあります。過去の解説を読んで「1回だけなら対象外」と考えると、改定後の契約では前提がずれます。

会社・ブランド新設当時の請求条件(対象になる契約時期)改定後の請求条件(対象になる契約時期)
ドコモ短期間(1年以内)の解約かつ、ご利用実態がない場合か、解約日から過去1年間に同一名義のほかの回線が契約期間1年以内に解約されていた場合のいずれか(2025年3月1日〜6月30日の新規契約)短期間(1年以内)の解約(2025年7月1日以降に個人名義で新規契約した回線)。金額とその他の条件、法人名義の請求対象は変更なし
au・UQ mobile契約から1年以内の解約かつ、通常の利用を目的とした契約でないと当社が判断した場合の両方を満たすときに990円(2024年6月1日以降の新規契約)契約から1年以内の解約で1,100円、それ以外はかからない(2025年10月1日以降の新規契約)

ドコモの新設時のお知らせは、短期間(1年以内)の解約に加えて、利用実態がないか、解約日から過去1年間に同一名義のほかの回線が契約期間1年以内に解約されていたか、そのいずれかを満たす場合に「通常のご利用を目的としていないご契約」とみなすと書いていました。2025年6月17日のお知らせでこの①②の条件が外れ、2025年7月1日以降の新規契約は短期間での解約だけで請求対象になります。金額の1,100円と対象外の条件は据え置きです。

au・UQ mobileも同じ向きに動いています。2024年6月1日以降の新規契約に適用されていた条件は、1年以内の解約と「通常のご利用を目的とした契約ではないと当社が判断した場合」の両方を満たすことで、後者の注記として利用実態がない場合と、解約から過去1年間に同一名義のほかの回線で契約から1年以内の解約をしていた場合が挙げられていました。金額は990円です。2025年10月1日以降の新規契約はこの判断が外れ、1年以内の解約なら1,100円、それ以外はかからないという単純な形になりました。

回線の契約とは別に、キャンペーン側の規約で繰り返しに触れている例もあります。au Online Shopの特典条件には、特典を受け取る目的で契約後すぐに解約することを何度も行った場合や、その他の理由で不正・不適切な申し込みと判断した場合は特典の付与を中止する、と書かれています。契約解除料とは別枠で、条件に該当すると特典そのものが付かないことがある、という位置づけです。

短期解約と今後の契約について、公式に書かれていること

auは重要事項説明で、契約解除後に料金未払いのある契約者などの情報を特定の電気通信事業者と相互に交換し、契約申し込み受付時の加入審査に活用しているため、状況によっては申し込みを受けられないことがあると明記しています。同一名義の契約回線数を原則累計5回線までに制限する旨の記載もあります。公式に確認できるのはここまでです。

よくあるつまずき

  • 「最低利用期間なし」は「費用ゼロ」ではありません。解除料・事務手数料・端末残債は別の項目です。
  • 同じグループ内の移動が解除料の対象外でも、別の手数料がかかる場合があります。LINEMOからソフトバンク・ワイモバイルへの番号移行は解除料がかかりませんが、番号移行手数料3,850円が必要です。
  • povo2.0は解除料の定めがない代わりに、180日間以上有料トッピングの購入等がないと利用停止・契約解除となることがあります(その期間の国内通話料・国内SMS利用料等の合計が税込660円を超える場合などは除きます)。

よくあるご質問

いま契約中の回線は、いつ解約しても解除料はかかりませんか

契約した時期で変わります。早見表の「対象になる契約時期」より前に契約した回線には別の条件が適用されるため、まず自分の契約日を確認してください。

8日以内にキャンセルすれば解除料はかかりませんか

ドコモ・au・UQ mobile・ソフトバンク系3ブランドは、8日以内キャンセル(8日間キャンセル)を契約解除料の対象外と明記しています。楽天モバイルは初期契約解除を解約事務手数料の対象外としています。

関連ガイド

出典・確認日

本記事は2026年9月8日時点の公式情報に基づいています。契約解除料の条件・金額、事務手数料、端末購入プログラムの条件は変更される場合があるため、解約や乗り換えの前に最新の公式ページであらためてご確認ください。

今月使える乗り換え特典は、この一覧で確かめられます